【FPが解説】40代からの保険見直し|“払いすぎ”を防ぐ3つの視点と見直しステップ

保険の見直しとリスク管理

✅ 保険は「入りっぱなし」が一番ムダ!40代は見直しのタイミング

40代は、住宅ローン、子どもの教育費、親の介護、老後準備など
「人生のお金イベント」が重なりやすい時期です。

その中で見落とされがちなのが「保険の見直し」。
若い頃に入ったまま、保障内容や保険料が今の生活に合っていないまま継続していませんか?

AFP(ファイナンシャルプランナー)の視点では、40代は保険の“立て直し”に最適なタイミングです。
この記事では、「払いすぎ」を防ぐ3つの視点と、保険見直しの具体的ステップを紹介します。


✅ 視点①|“過剰な保障”になっていないか?

【よくあるケース】

  • 子どもが独立に近づいているのに、大きな死亡保障が続いている
  • 医療保険やがん保険が複数重複して加入されている
  • 終身保険と養老保険が両方残っているが目的が不明

🔍ポイント
保障が必要な時期(子育て中・住宅ローン返済中)を過ぎているのに、高額な保障が続いていると“無駄払い”になりがちです。

💡保障は「いくら必要か」ではなく、「いつまで必要か」を見直しましょう。


✅ 視点②|“保険料”が家計を圧迫していないか?

【目安】
保険料は手取り月収の5〜7%以内が理想。

たとえば、月収30万円の方であれば、保険料総額は月1.5〜2万円程度が目安です。

【よくあるムダの例】

  • 終身保険に月3万円以上かけている
  • 複数の特約がついていて“何にいくら払っているか分からない”
  • 老後資金や貯蓄よりも保険が優先されている

👉 保険は“万が一”の備えですが、過剰投資になれば本末転倒です。


✅ 視点③|ライフプランと合っているか?

【チェックポイント】

  • 子どもの進学や独立タイミングはいつ?
  • 親の介護や同居の予定はある?
  • 自分や配偶者の退職予定年齢・収入変化は?

💡今後10年〜20年のライフプランに合わせて、
保険の保障期間・内容・目的をアップデートすることが重要です。


✅ 保険見直しステップ①:加入中の保険をすべて“棚卸し”

まずは、以下を一覧表にしてみましょう。

保険の種類保険会社名月額保険料保障内容契約期間満期金の有無

👉 保険証券が見つからない場合は、保険会社に連絡して再発行してもらいましょう。


✅ 保険見直しステップ②:不要・重複の保険を解約 or 減額

  • 医療保険が2本以上ある → どちらかにまとめる
  • 子育て終了後 → 死亡保障の額を減額
  • 終身保険の満期前 → 払済(はらいずみ)変更も検討

💡注意点:解約返戻金がある場合は税金の扱いに注意。年末調整や確定申告時に要確認です。


✅ 保険見直しステップ③:本当に必要な保障だけを“掛け捨て”でカバー

【最低限必要な保障】

  • 入院・手術に対応する医療保障(5,000円〜10,000円/日)
  • がん・三大疾病への一時金(100万円前後)
  • 必要に応じて、介護・就業不能保障

👉 特に40代後半からは、「貯蓄+保障のバランス」が重要です。
保険だけで備えず、資産形成も併用するのが現代の主流です。

ライフネット生命|生命保険の見直しとは?必要なタイミングや手順を解説


✅ まとめ:保険は「安心のため」だけでなく、「家計の見直し道具」にもなる

保険の見直しは、単に保障を削ることではなく、これからの暮らしを“安心×効率”で守る家計戦略でもあります。

【40代の保険見直し3つの視点】

  1. 保障が“今の自分に必要な量・内容か”
  2. 保険料が“家計に過剰な負担になっていないか”
  3. 今後のライフプランと“設計がずれていないか”

保険の「立ち止まり見直し」は、家計と人生の余裕を取り戻すチャンスになります。