✅ 教育費が終わった今こそ、家計は“守り”から“攻め”へ
長年支出の中心だった教育費が終わったことで、家計には“余力”が生まれます。
このタイミングを、単なる支出減で終わらせず「資産を増やす」フェーズに転換するチャンスにしましょう。
AFP(ファイナンシャルプランナー)の視点では、
教育費終了後は「家計を守る」だけでなく「将来に向けて育てる・増やす」戦略が重要になります。
✅ なぜ今、“増やす”ステップに移るべきなのか?
【理由①|使っていた教育費分を運用に回せる】
例)月5万円×12ヶ月=年間60万円 → つみたてNISAやiDeCoで資産形成に転用可能
【理由②|老後資金への時間がまだある】
50代であれば、10〜15年の運用期間を確保できる。
「時間を味方につけた投資」が間に合う年代です。
【理由③|支出が安定し、計画が立てやすい】
子ども関連の急な出費が減ることで、中長期の家計戦略が立てやすくなる
✅ ステップ①|つみたてNISAを“習慣型”でスタート
【特徴】
- 年間投資枠:120万円(新NISA)
- 非課税期間:無期限(2024年以降)
- 投資対象:長期・積立・分散に適した投資信託
【実践ポイント】
- 余った教育費分をそのまま月5万円積立に
- 自動引き落とし+インデックスファンド中心で手間なく続ける
- 利用する証券口座は「手数料の低いネット証券」が◎
🔗 参考:金融庁|新しいNISA制度
✅ ステップ②|iDeCoで“老後専用”の資産もつくる
【特徴】
- 月額上限:会社員 23,000円/自営業 68,000円
- 掛金全額が所得控除 → 節税+運用が同時にできる
- 原則60歳まで引き出し不可 → 老後資金の確実な形成に最適
【活用のヒント】
- 教育費で使っていた現金を**「老後のための先取り貯金」へ**
- 会社員なら企業型DCとの併用にも注意
🔍「税制メリットを活かしながら運用したい人」に非常に相性が良い制度です。
✅ ステップ③|“見える化”で家計全体を整理
増やす戦略を成功させるには、まず家計の全体像を把握することが欠かせません。
【見える化チェックリスト】
- 生活費・固定費・変動費を分けて把握
- 教育費→“何にどれだけ”使っていたか振り返る
- 「老後までにいくら必要か?」を試算して目標を立てる
- 家計簿アプリ or Excelで家計管理を簡素化
💡 家計の“見える化”は、投資金額をムリなく決めるための重要な準備です。
✅ ステップ④|暴落に動じない「仕組み」を作る
教育費が終わっても、いきなり株式市場へ全額投資するのは不安という方も多いでしょう。
だからこそ、投資を“自動化”し、“習慣化”しておくことが重要です。
【仕組み化のコツ】
- 定額積立:毎月決まった額を投資 → タイミングを気にしない
- リスク分散:株・債券・国内外の分散ファンドを選ぶ
- 精神的なバッファ:緊急用の現金は別途残しておく(生活費3〜6ヶ月分)
✅ まとめ|教育費終了後は、“将来の自由”を買うチャンス
教育費が終わると、心にも家計にもゆとりが生まれます。
その“ゆとり”を、今後の自由と安心を買うための資産運用へと転換していくことが大切です。
【今日から始める実践ステップ】
- 教育費分の資金をつみたてNISA・iDeCoにスライド
- 家計を見える化し、投資金額と目標を設定
- 自動積立で投資を「仕組み化」
- 精神的・生活的余裕をもって、長期目線で取り組む

