✅ はじめに
「投資信託・ETF・株式、結局どれがいいの?」
初めて投資を始めようとしたとき、誰もが一度は迷うポイントです。
AFP(ファイナンシャルプランナー)の視点から言えば、これら3つは**すべて“資産運用の道具”**であり、どれが優れているかというよりも、「目的や使い方に応じて使い分ける」ことが重要です。
この記事では、投資信託・ETF・株式それぞれの特徴・メリット・注意点をわかりやすく解説し、初心者が「自分に合った投資スタイル」を選べるようサポートします。
✅ 投資信託とは?
少額・自動運用で始められる初心者向け商品
投資信託は、多くの投資家から集めた資金をプロがまとめて運用する仕組みです。分散投資が前提で、少額からコツコツ積立できる点が最大の魅力です。
【メリット】
- 100円から積立可能(楽天証券・SBI証券など)
- プロによる運用なので知識がなくても始めやすい
- つみたてNISA対応商品が多く、税制優遇あり
【注意点】
- 信託報酬(年0.1〜1.5%)が毎年かかる
- 基準価額は1日1回の更新で、リアルタイム売買不可
👉 金融庁|つみたてNISA対象投資信託一覧
✅ ETFとは?
投資信託+株式のいいとこ取り商品
ETF(上場投資信託)は、証券取引所に上場されている投資信託の一種。リアルタイムで売買でき、手数料が低いのが特徴です。
【メリット】
- 株式と同様にその場で売買できる(価格変動あり)
- 信託報酬が安い(0.05%〜0.2%程度)
- 日経平均・S&P500など様々な指数に連動
【注意点】
- 購入は株式と同じく“単元単位”(約1万〜3万円程度)
- 分配金が自動再投資されない(別途設定が必要)
【代表例】
- 2558:MAXIS米国株(S&P500)上場投信
- 1306:TOPIX連動型上場投資信託
👉 日本取引所グループ|ETFの概要
✅ 株式とは?
企業そのものを“部分的に所有する”投資手段
株式は企業のオーナーの一部になることを意味します。配当や株主優待を楽しみたい人に人気ですが、値動きは大きく、情報収集も重要です。
【メリット】
- 配当金や優待がもらえる企業も多い
- 値上がり益を狙える(ハイリターンの可能性)
- 個別企業に対する応援投資ができる
【注意点】
- 元本保証なし、価格変動リスクが大きい
- 1銘柄に集中するとリスク分散できない
- 情報収集と分析の手間が必要
【初心者におすすめの企業選定基準】
- 安定配当実績
- 日用品・インフラ関連など景気に左右されにくい業種
- 株主優待が魅力的な企業(オリックス、イオンなど)
✅ 投資信託・ETF・株式の違いを表で比較
| 項目 | 投資信託 | ETF | 株式 |
|---|---|---|---|
| 購入単位 | 100円〜 | 数千円〜(株式形式) | 数千円〜(1株単位) |
| 売買方法 | 基準価額(1日1回) | リアルタイム(株式と同様) | リアルタイム |
| 手数料 | やや高い(0.1〜1.5%) | 安い(0.05〜0.3%) | 売買手数料+税金 |
| 分散投資 | ◎(自動で複数銘柄) | ◎(指数連動) | △(1社のみ) |
| 難易度 | 低い | 中程度 | 高い |
✅ どれを選べばいい?初心者の使い分け方
ステップ①:目的をはっきりさせる
- 安定的にコツコツ資産形成したい → 投資信託
- 低コストで中長期運用したい → ETF
- 個別企業を応援・高配当狙い → 株式
ステップ②:経験や知識レベルを確認
- 投資初心者:つみたてNISAで投資信託からスタート
- 少し慣れたら:ETFで分散&コストダウン
- 上級者や企業研究好き:個別株にチャレンジ
👉 金融庁|投資入門
✅ まとめ:すべては「目的」から始めよう
投資信託・ETF・株式にはそれぞれの魅力とリスクがあります。
投資は「どれが正解」ではなく、「自分にとってのベスト」を見つけることが重要です。
【今日からできるアクション】
- 自分の投資目的とリスク許容度を書き出す
- つみたてNISAの対象ファンドを調べてみる
- ETFや株式も少額で試してみる
無理のない範囲から始めて、徐々に自分の投資スタイルを確立していきましょう。

